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執筆者の写真Yuki Ogino

「起きているときの夢、白んだ月」



ただいま深夜の2:32。

深夜に眠れないのはあまり良くない気がするけど、私はこの時間が嫌いではない。

結局即日的な夜更かしがいけない(長期の不眠症は病院へ)のは「次の日の予定に支障が出るから」であって、個人的に生活に支障が出ない範囲の夜ふかしはとても好きな方だと思う。


深夜にもの想いに耽ることは、誰しもよくあることだと思う。

将来のこと、好きなあの人のこと、漠然とした不安 etc… 日中仕事や学業に追われている時間には浮かんでこないような、ある種の潜在的な想いが真夜中は顕在化しやすいように思う。私もその一人で、こうして文章をぽちぽち打っているわけだけれども。


個人的ニュースは色々ある。

1.新居・入籍日が決まったこと

2.作家としてのキャリアを断捨離していること


1.新居・入籍日が決まったこと

めでたいことに。決まりました。まぁまぁ広め。私のアトリエ部屋があるくらいなので。

それに伴ってお世話になっていたシェアアトリエの「3rd place」さんの利用を終了することになった。これは「3rd place」さんに限らず実家もそうだけれど今月末までには貯めていた荷物などなどを片付けてあるべき場所に持っていかないといけないので、強制的に「断捨離モード」になっている。


余談だけれど私は壊滅的に部屋が汚い。汚いというより、物量が異常なのである。なので埃の量も異常だ。

これは物量が多い人あるあるだけれど「余分な買い物が多く」「なかなか捨てられない」ため、モノのサイクルが停滞し、結果部屋が倉庫になる仕組みが出来上がっている。それを今一気に整理している。

最近はKindleも導入したのでこの過ちは二度と繰り返すまい、と心に決めているが、根が不精なので心もとなさはある。


不精トークが延々続きそうなので本筋へ。

配偶者、家庭を持つことは一つのゴールとして揶揄されることは多い。特に女性であれば尚更(?令和的には薄くなった意識かもしれない)。ただ、そのゴールを迎える一個人(仮にも女性)として思うのは「節目ではあるし、次の章の幕開けではあるけれどそれ以上に手に入らなかったものもある」という感覚。つまり、人間はそこまで器用な動物ではない、というのは私28歳の総括である。何かを成したいと思えば、何かを失う覚悟が必要で、私はたまたま「恋愛」というエリアを長期的に育てることに成功した、もしくはそういうタイミングだった(のだと思う。その一瞬一瞬が結婚という結果として出来上がってるのは確かだと思う)。


それが「仕事」の人もいるだろうし、「家族」、「友人」あるいは「何もなかった」という人もいると思う。でも、それでもいいと思う。私は本当に素晴らしいことに優劣、順位はないと思うからだ。

結局「自分自身」が「それ」をどう思うか。何もなかった。でも生きているし、納税しているだろうし、生活保護者だったとしても、それでも生きている。死人はもう、何も話さないし何も残さない。それは不安も、希望も、願いも、迷いも同じこと。


何もなかった、と思っていてもきっと「何か」はいつかやってくる。まだ、そのタイミングではなかった。それだけだと思う。


・作家としてのキャリアを断捨離していること

24の大学卒業後から28歳の今まで、いろんなことに挑戦してきた。特にコンペやアートイベントなど、「他人の目に触れる」機会が多かったように思う。大学も「合評」という時間で他人の目に触れるが、それは決まって同じ面々で「不特定多数」という意味ではない。ある種の「身内」だ。


それで。

今後は「自己の表現を深める時間を増やしたい」と思うようになった。大学在学時、私は人物画を描いていた。モチーフが人物だったのは、自分が人に強い影響を受けるから。全て自分のために描いていたように思う。でも、だんだん人物を描くのが苦痛になった。そして形のない抽象画を描くようになった。


抽象画を書き始めるきっかけになったのは今のパートナーで、遊びのつもりで描いた抽象画を「いいと思うよ」と力説されたことを今でも覚えている。彼はあまりおしゃべりな方ではないので、語気を強く称賛してくるのには何か理由があるのだろうな、と感じ取って半信半疑で抽象画を描き始めた。

それが今につながっている。


つまり、私にとって抽象表現は「他人のために描く行為」の象徴だった。パートナーの一言がなければきっと今の私はいないからだ。

そして「他人のために描く行為」はコンペやアートイベントで「評される」ことにもつながっていく。それで自分自身を知ることも多々あった。


そして、私はまた「まず、自分のために絵を描きたい」と思うようになった。

それは大学在学時の想いと似ている様で全く違うものだと思う。まだ詳しいことは言えないが、水面下で進んでいるプロジェクトの一つが「自分のためであり、他人のためである表現」の一歩になると確信している。


ゆっくりではありますが、作家のキャリアも積み上げていきたいと思っています。


色々描いてたら3時を回ってしまったので、この辺で。

※ブログTOPの音楽は思春期の頃全く眠れず、オールした早朝の堤防で朝日の眩しさに顔をしかめながら聴いていた音楽。笑

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