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執筆者の写真Yuki Ogino

『世界は美しいはずなんだ』 / yama



こんにちは。浮世です。今回も、大好きな歌のタイトルをお借りして。


前回のブログ(2022/11/21)から5ヶ月経ちましたね。

休止宣言(2022/09/16)からは7ヶ月経過しています。


その間、何を考えていたか?


結論から言うと、

①「進めなくなった状態から、また進みたいと思った」

②「作家としてのアイデンティティについては走りながら考えていく。結局動かないところからは何も生まれない」

③「『自分が自分に満足できたとき』はまだ来ていない。でもそれは待っていても来ないと理解した」

の3点を考えていました。


そして今考えていることは、

①「成功や失敗、喜びも悲しみも私のかけがえのない私の欠片。一瞬一瞬の事象を作品と共に生きていく」

この一点です。とりあえずは。


まず最初の3点から詳細を話しますね。


<休止宣言からほぼ半年。活動開始。>

①「進めなくなった状態から、また進みたいと思った」

これに関してはシンプルに。休んだことによって、再び動きだしたくなったと言うこと。

休止宣言を出した当初は年単位で休むと思ってました。でも、案外吹っ切れるのが早かったですね笑

「また進みたい」と思った明確なきっかけというのは、正直あまり思い当たらないのですが

休止した時に「必要だと思った」のと同じように、活動を再開する時にも「必要だと思った」のだと思います。

約半年の休止でしたが、あの頃よりは視界がクリア…というか無駄なものを削ぎ落としてシンプルになったんじゃないかな、と思います。


②「作家としてのアイデンティティについては走りながら考えていく。結局動かないところからは何も生まれない」

思考を削ぎ落としていった結果、とりあえず辿り着いた結論ですね。特に後半部分がそうです。休止することも必要な時間でしたが、止まってみてわかったのは「動き続けることの重要性」でした。結局、「失敗」も「成功」も「行動すること」が大前提になければ何も生まれないんですよね。

休止前は「メンタルは削れてない」「このまま活動することもできる」なんて言ってましたが、正直参ってました。笑

ただ、ものすごい落ち込んでいるわけではありませんでした。でも、越えられない壁にぶち当たっている実感があって、

今後の自分の可能性とか未来を楽観視できなくなっていました。だからこそ、選んだのが「休止」だったんですよね。

「ちょ、ちょっと待って!」って感じでした。


そこから自分の展示活動に関してはとりあえずストップ。

その代わり増やしたのが、「他の作家さんの作品を見にいく」という全ての美術体験の源。多分これが良かったんだと思います。

すごくいい刺激になりました。今思うと、活動開始~休止(2019年春~2022秋)には本当に数える限りの数の展示しか見にいってませんでした。多分休止期間に見た展示の数よりも少なかったんじゃないかな。そういう意味で、休止前は「自分のことで精一杯」「余裕がない」「変に力んでいる」状態だったんですよね。それが展示活動を休止することで、ふっと力が抜けていく感覚がありました。そして自分が力んでいたこと、プレッシャーを感じていたことに気付かされたのです。それは私が絵を描き始めた頃の「理由なんてなくて、ただ楽しい」という感情から、すごく遠くまで来てしまった証でもありました。本当に平たくいうと「頑張っていた」んですよね。「ちゃんとしなきゃ」という気持ちもあった。でもそれは次第に作品に伝わり、見ている人にも伝わる。それに気づけたのが大きかったです。休止期間の最大の収穫と言っていい。


だから、今は「私が美術を楽しむ」ということを最重要視してやっています。


③「『自分が自分に満足できたとき』はまだ来ていない。でもそれは待っていても来ないと理解した」

これは来なくていいんじゃないかな、と今の私は思います。過去の自分はやっぱりどこか「完璧な自己」に執着していました。「完璧なサクセスストーリー」とか。そういうものは存在していないことに気づき、そしてそれ以外にこそ価値があることに気づいた。そうすると、「自分が自分に満足できる時は来なくていい」と思います。それは際限のない「飢え」ではなく、「いつまでも終わりが来てほしくない、没頭する時間」だと思うのです。


最後に。


①「成功や失敗、喜びも悲しみも私のかけがえのない私の欠片。一瞬一瞬の事象を作品と共に生きていく」


本当に、ここに辿り着けて良かったです。

これを読んだあなたにも、幸の多い人生があることを願います。


一度しかない人生、楽しみましょうね!


浮世.

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